贈り物・手土産マナー 贈っていい品物と避けるべき品物 タイプ別にわかる(訪問、結婚、慶事、弔事、お見舞い、目上の人)
贈り物には、訪問時の手土産、結婚祝いをはじめとした慶事の贈り物、弔事の贈り物、お見舞いなど品物を贈ります。贈り物で悪いイメージを連想させる品物、は避けなければいけません。
それぞれ避けるべき品物、贈る(手渡す)側のマナーをご紹介します。
手土産、贈り物におすすめ
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訪問時の手土産(贈り物)避けるべき品物とマナー
訪問時にさけるべき手土産は、訪問先の近くで買った品物です。いかにも間に合わせで訪問した印象を与えてしまいます。
お菓子、果物、ジュース、お酒などできれば小分けになっている品物だとあとでわけることができるのでおすすめです。
金額も相手が負担に感じない程度の金額3000円までの品物にします。訪問時は、ふろしきに包んで持って行くのが正式ですが、お店の紙袋にいれて持参しても大丈夫です。
ふくさの包み方については→折り紙 のはじまり 懐紙で包むおもてなし ふろしきの包み方
訪問のマナー詳しくは→【 ビジネス 】ビジネス で好感度を上げる↑ あいさつの仕方と訪問マナーで「できる人」を見せる
訪問お客様を迎えるマナー→【 迎え方 】 訪問のお客さまの 迎え方 と おもてなしのマナー
目上の人へさけるべき品物とマナー
目上の人への贈り物でさけたほうがよい品物は、靴、靴下、下着などじかに身につける物です。靴などの履物には、「踏みつける」意味を連想させ、下着などを贈るのは失礼になるといわれています。
また、筆記用具、かばん、時計などは、本人から欲しいものとして聞いていない限りは、避けた方が良い品物になります。「これらかも励んで頑張ってください」といった意味をふくませてしまうからです。
目上の人への贈り物は、本人の希望に沿った物がいちばんですが、わからないときはお菓子、お酒などの食べ物やインテリア雑貨、食器など人気があります。品物には、中のしで包装するのが一般的です。
目上の人へ贈り物の表書き
一般的⇒「贈呈」「献上」
慶事⇒「御慶び」
お礼⇒「粗品」
手土産⇒「ご挨拶」「松の葉」「御伺い」
慶事のさけるべき品物
一般的に九(苦)、四(死)を思わせる言葉がはいる贈り物たとえば、櫛(くし)、シクラメンなどは避けた方がよい贈り物になります。
そのほか、ハンカチ=「手巾」=「手切れ」と思わせるものは、好まれない傾向にありますが、柄がはいったハンカチなどは贈り物にしても問題ないとされています。
結婚祝いさけるべき品物とマナー
結婚祝いでは、「縁が切れる」「割れる」を連想させる品物は避けなければいけません。たとえば、包丁、はさみ、食器類などです。
相手の希望に添う品物がいちばんですが、お返しのときに気をつかわせてしまわない程度の金額の物を贈る方がよいでしょう。品物を贈る場合は、結婚式の1週間前までに届くようにします。
反対に結婚祝いのお返しのときは、食器類やタオルなど実用的なものが好まれます。内祝の金額は、いただいたお祝いの半額程度が一般的です。
結婚祝いとお返しマナー詳しく→結婚 できる大人ののし袋の書き方 金額相場全部わかる!
新築・開店・開業祝いさけるべき品物とマナー
新築、開店、開業では、これからの門出に水をさすような品物は避けなければいけません。
花を贈る場合、すぐに枯れてしまう花は、繁栄しない意味をふくませてしまい、火を連想させる赤一式の花もさけます。
また、火事のもとになるライター、灰皿、ストーブは避けた方がよいといわれています。
新築、開店、開業祝いには、重箱、花瓶、食器、インテリアなどの品物が好まれていますが、事前に相手の希望を聞いて贈る方が重複を避けられるので無難です。
お見舞いでさけるべき品物とマナー
お見舞いでは、「根付く=寝つく」と印象づける鉢植え、四=「死」九=「苦」、花ごと落ちる花たとえば、シクラメン、香りがきつい花などは避けなければいけません。
また、最近では病院により花などのお見舞いの持ち込みを禁じているところもあるので気をつけた方がよいでしょう。
食べ物も病状などにより制限がある場合も考えられますので注意が必要です。
果物、日持ちのするお菓子で小分けされたものは、配ることもできるのでお見舞いの品物に選ばれやすいです。
お見舞いマナー詳しくは→【 お見舞い ・お返し】お見舞いの書き方 (御見舞・災害見舞・快気祝・御礼)
【ビジネス】お見舞い 状の書き方とお見舞い のビジネスマナー
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【ビジネス文書 お礼状 の書き方】 お見舞い・お中元・お歳暮・就任など お礼状のポイントがわかる
弔事でさけるべき品物とマナー
弔事では、重なることを印象づける品物、生物(魚、肉類)はさけなければいけません。また、神式の場合は、お線香はさけます。キリスト教式の場合は供物自体を贈りません。
供物では、仏式の場合なら果物、お菓子、線香、ろうそくなど神式の場合、果物、和菓子、お酒が一般的です。
生花は、親族や故人と親しい間柄の人、会社関係、団体関係から贈るのが一般的ですが、あくまで喪家と相談してからとなります。
弔事のマナー詳しくは→【完全保存版】 通夜葬儀 でのマナー 服装・焼香の仕方・不祝儀袋の渡し方など 仏式
【 保存版 】 神式 ・キリスト教式 の通夜・葬儀のマナー 失敗しないための作法まるわかり「手水の儀」「玉串奉奠」「前夜祭」など
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贈り物の包装紙とリボンの違い
包装紙で包む場合とリボンがけのちがいは、あらたまった贈り物かそうでないかのちがいです。
気軽な訪問ならリボンがけで大丈夫ですが、あらたまった訪問や贈り物の時は、包装紙にします。のし紙をつけるとより丁寧になります。ぜひ、参考にしてみてください。
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