【 七夕 】 七夕のくわしいお話 笹かざり・食べもの 七夕を子供と一緒に楽しむ!
- 2021.06.26
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
- 果物, しきたり, 笹かざり, 折り紙, 七夕, 五色の短冊, 彦星, 織姫, 織女, 牽牛, そうめん, 旬, 野菜
七夕(たなばた)とは
7月7日の 七夕 に彦星(ひこぼし)と織姫(おりひめ)が年に一度再会する特別な日ですね。七夕は、中国からきた伝説がもとになっています。
じつは、「織姫」と「彦星」は、日本名で中国名は、「織女(しょくじょ)」と「牽牛(けんぎゅう)」といいます。
織女(しょくじょ)は、天帝(天の神様)の娘、機織り(はたおり)がとても上手な女神で、毎日機織りの仕事を一生懸命していました。
天帝は、機織りの仕事だけをする娘を不憫(ふびん)に思い、仕事熱心である織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)を引き合わせ結婚させます。
ところが、結婚してからのふたりは、お互いに夢中になりすぎて、仕事を怠けるようになってしまいました。
これに怒った天帝が、ふたりを天の川の両岸に引き離して住まわせることにしたのですが、お互いを思いなげき悲しむふたりを見て、
かわいそうになり、年に一度7月7日の七夕の日だけ会うことを許したのです。いつしか年に一度しか会えないふたりが無事に会えますようにと願いと
織女のように裁縫、手芸がうまくなりますようにと願う「乞巧奠(きこうでん)」、中国伝来の星祭りの話が混ざり現在の七夕の風習ができたとされています。
「乞巧奠(きこうでん)」とは、織女星=針仕事、養蚕の星 牽牛=農業の時期をおしえてくれる星
そのふたりが年に一度再会するという中国の神話が日本に伝来し、機織りなど手芸が上達するように願った儀式(お祭り)のことです。
昔は、七夕の夜、月の光の下で女性が針に糸を通すことをしたり、「手芸が上達しますように」とカジノキの葉に願いを書いたりしたそうです。
いつしか、七夕の神様の2柱に幸せのおすそわけということで、短冊に好きな願いごとを書き祈るようになりました。
いまのように笹竹に五色の短冊かざりを吊すようになったのは、江戸時代からだそうです。
七夕とお盆
一方で七夕は、祖先を祀るお盆の前の期間と考えられてもいます。
お盆前にお墓の掃除、水浴びをし身を清める風習がある地域や七夕の日に短冊が流れるほどの雨が降るとよいとされる地域もあります。
これは、七夕は、祖霊祭の前提と考えられているため、清めの雨という意味になり水の儀礼を営む日ととらえらているからだそうです。
七夕に雨が降る確率は高いですが、清めの雨と考えると感慨深いものがありますね。
七夕 の天の川と鵲(かささぎ)
天の川を織姫(織女)彦星(牽牛)は、鵲(かささぎ)という鳥に乗って会いに行くといわれていますが、この鵲(かささぎ)の話にも諸説あります。
雨のときには、鵲(かささぎ)が飛べないなので、年に一度の再会がかなわず、そのとき二人が流した涙を「催涙雨(さいるいう)」と言うという話や、
雨が降っても鵲(かささぎ)が橋渡しをしてくれるという話があります。天候に関係なく天帝が年に一度会うことを許したくらいですから、
織姫(織女)彦星(牽牛)は、必ず再会を果たす日と信じたくないですか。
笹かざりに込められた意味
昔は、神の依代(よりしろ)とされる笹竹に五色の糸をかけて手芸、書道などの習いごとの上達を祈願したといいます。
七夕が終わった翌日には、川や海に笹かざりを流し、天の川まで流れ着くのを祈ったそうです。
現在では、五色の糸が短冊にかわり願い事をかくようになり、いっしょに七夕飾りを笹にかざるようになりました。
笹かざりは、生命力のかたまりといわれています。近年では、笹かざりを川や海に流す行為は、よくありませんので、天の川に思いだけ届くように祈りましょう。
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七夕 の五色の短冊
五色の短冊の緑、赤、黄、白、黒には中国の自然哲学の「五行思想」にあてはめられます。「火」「金」「木」「土」「水」という人間が供えるべき徳を意味する元素をあらわします。
「火」=「赤」…目上の人、親、ご先祖様を大切におもい感謝する心
「金」=「白」…義務を果たし、決りやルールを守る心
「木」=「青」…思いやり、愛する心を持つこと
「土」=「黄」…人を信じる 約束を守る 正直である心をもつ
「水」=「黒」…知恵を持つこと 学問の向上 正しい判断をする心をもつ
七夕に食べるとよい食べ物とは
七夕の食べ物には、牽牛(彦星)は農業を生業にしていることから、この時期の旬の食べ物を食べるとよいとされています。夏野菜や桃などの果物を食べ豊作を願います。
織女(織姫)は機織り、裁縫が上手なことから、そうめんを細長い糸に見立てて裁縫がうまくなるように願い食べていたということです。
夏のそうめん、夏野菜、果物夏がきたという感じがして最高に良いですね。日本の夏 七夕・お中元→【日本の夏のしきたり】 七夕 ・ お中元 日本のしきたりの意味とマナー
そうめんの神様
あるとき、美しい娘の活玉依姫(いくたまよりひめ)ところに、素敵な男性が夜になると訪れるようになりました。
二人は、次第に愛し合うようになり、子供を授かります。姫の両親は、姫の妊娠を知り、相手の素性を知るために、娘に男性が現れたら、麻糸のついた針を着物の裾にさしておくようにいいます。
姫は、言われたとおりにしました。翌朝、男性の着物の麻糸をたどると、鍵穴をとおりぬけ、奈良県の三輪山の神社(三輪明神)へと続いていたといいます。
男性は、オオモノヌシの神様(大物主神大神)であることがわかりました。奈良の三輪といえば、そうめんが有名ですね。
オオモノヌシの神様は、鍵穴を通り抜ける糸のような細さにもなる神様であることからそうめんの神様とも言われています。奈良の三輪素麺の起源だそうです。
七夕と朝顔
七夕と朝顔は、一見あまり関係ないように思いますよね。昔、朝顔の種は「牽午子(けんごし)」とよばれていました。
この名前が「牽牛」と似ていることや、七夕の時期に開花することから、きれいに咲いた朝顔を見て、織女(織姫)牽牛(彦星)が再会できた証と思うようになったのだそうです。
すてきな話だと思いませんか。七夕の興味深い話でした。七夕をたのしむときの参考にしてみてください。
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