【お正月】 お正月 を迎える準備 お正月のしきたり意味がすべてわかる!
- 2019.09.17
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
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お正月 の準備の「すす払い」には一年のけがれをはらい年神様をお迎えする意味があるように、 お正月 のしめ縄飾り、鏡餅、おせち、お雑煮、お年玉などにも深い意味があります。
ここでは、思わず人に教えたくなるような それぞれの意味やお正月 の風習について詳しくご紹介していきます。
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お正月の準備
一年のけがれをはらい年神様をお迎えする日「すす払い」は、12月13日になります。昔は、竹ざおの先に藁(わら)をつけて神棚や家中を掃除したそうです。今でも神社などで行われています。
最近では、「すす払い」の12月13日に大掃除をする家庭も少なくなり、会社などが年末年始の休みに入る28日頃に大掃除をしている人が多くなりました。
隅々まで掃除が行き届いた家に年神様がたくさんの福を運ぶといわれています。お正月準備の「すす払い」には、掃除だけの意味ではなく心身を清める意味もあるそうです。
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年越しそばの意味
大晦日に年越しそばを食べる風習は江戸時代から始まりました。年越しそばには人間の煩悩を取り除く役割があるといわれています。
そばの細く長いところから長寿と家運をのばし、すぐに切れてしまうところから悪い縁を絶ちきる意味があります。
また、金箔を集めるのにそば粉を使ったことに由来して、そばを食べて金を集める縁起物として食べることになったという話もあるそうです。
冬至についてはこちらを参考に→【 冬至(とうじ) 】冬至 の意味とは 冬至 の準備から運を呼び込む方法 まるわかり
お正月 年神様を迎える
門松、しめ縄飾り、門松、玉飾り、おせち、お年玉などは、お正月にかかせないものです。それぞれの意味を詳しくご紹介します。
お正月の神様を詳しくはこちらから⇒お正月 にゆかりのある神様 年神様とフトダマノミコト 神社
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門松を飾るわけ
門松は、年神様が降り立つ依代(よりしろ)といわれています。門松を飾る風習は平安時代から始まりました。
門松を門の左右に一対立てにし、門に向かい右側に雄松、左側に雌松を飾ることで神様が訪れるための目印になります。門柱などがない場合は玄関のドアに略式の門松を飾ります。
しめ縄を飾るわけ
お正月の間、家が祭場になります。しめ飾りには、ここが、神様を祀る(まつる)神聖な場所を守る結界であると示す役割があり、災いをもたらす神様が家の中に入らないようにする意味もあります。
しめ縄には「大根じめ」「ごぼう締め」など太さによって名前が変わります。大掃除を終えてから右側に太い方がくるように飾るのがしきたりです。
しめ縄の始まりは、天照大神(あまてらすおおみかみ)が閉じこもっていた天岩戸(あまのいわど)に、二度と閉じこもらないように戸をふさぐために使ったのがはじまりだといいます。
玉飾りを飾るわけ
玉飾りには年神様を迎える準備が整ったことを示す役割があります。玄関先や神棚に飾ります。
鏡餅を飾るわけ
神様の食べ物である餅は、「神饌(しんせん)」とされ、お正月に年神様を迎えるための供え物になりました。鏡餅は神様の依代(よりしろ)といわれています。
鏡餅のお飾りの橙(だいだい)には、代々の繁栄を祈り、裏白(うらじろ)は、裏表のない潔白な心を表し、串柿は、長寿祈願を意味します。
おせち料理のいみ
おせち料理は、年神様にお供えする料理です。おせち料理を年神様にお供えし、そのおさがりをいただくといいう形になります。
これは、神様に供えたごちそうをみんなで食べて福を願う意味があるといいます。
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おせち料理の飾り方
おせち料理は、五段重ねの重箱が正式な形です。五の重には、何もいれず空っぽの状態にします。これは、年神様から授かった福を詰めるためとされています。
与の重(四の重)には、長寿を祝う菊花かぶ、赤白の水引を表す紅白なます、山の幸の里芋などをいれます。(四=死を連想させる忌み言葉になるので「与」という字をつかいます。)
三の重には、煮物やくわい、蓮などをいれます。おせち料理は日持ちをするものからつめていくことが基本になります。
二の重には、伊勢海老などをつめていき、一の重は、黒豆、数の子、田作り、昆布巻き、紅白かまぼこ、伊達巻きなどをいれます。
おせち 料理の食べ物にはこんな意味がある
①黒豆→まめまめしく働くことができるように 無病息災 ②田作り→豊作祈願 ③数の子→子宝と子孫繁栄祈願
④五万米→五穀豊穣 ⑤たたきごぼう→細く長く幸が続くように 豊年 息災 ⑥伊達巻き→学問 習い事の成就祈願 文化 教育が身につく
⑦きんとん→金運祈願 財がたまる ⑧蓮→将来の見通しがきく ⑨くわい→出世祈願 ⑩昆布巻き→よろこぶ ⑪伊勢エビ→長寿祈願 ⑫紅白かまぼこ→赤が魔除け 白が清浄を表す ⑬紅白なます→平和
和食のテーブルマナーの詳しい内容はこちらを参考に→【 和食 テーブルマナー】和食 の食べ方 知っているだけでできる人!
お正月飾りはいつかざるのが一番良いのか
お正月飾りを29日に飾ってはいけません。「9=苦」「松=待つ」の言葉を連想させるからです。また、31日に飾るのは「一夜飾り」として忌まれるので避けます。
お正月飾りは、12月26日、27日、28日までに準備します。
お正月に飲むお屠蘇(おとそ)に込められた意味
お正月に飲むお屠蘇(おとそ)は、もともと中国の「屠蘇散(とそさん)」という薬から由来します。平安時代から日本でも取り入れられるようになったお正月の儀式のひとつです。
「お屠(おとそ)」の「屠」=邪気を払う「蘇」=心身を蘇らせる意味があるといいます。長寿祈願として飲む縁起物のお酒です。子供やお酒が飲めない人は、口をつけるだけでも大丈夫です。
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お正月の祝い箸にある意味
お正月の祝い箸は両端が細く真ん中が太いので、太箸とも呼ばれています。両端が細いわけは、片方を年神様が使うからという説もあるそうです。
お雑煮に込められた意味
お雑煮は、年神様にお供えした野菜や餅を元旦にお下がりとしてひとつの鍋で煮て食べたことがはじまりという説があります。
その土地ごとの収穫がお供え物となるため地方によってお雑煮の具材や味付けに違いが出るというわけです。
除夜の鐘にはこんな意味が
大晦日の晩からお正月にかけてつく鐘が除夜の鐘です。中国から伝来したことからはじまったという除夜の鐘には、過去、現在、未来と人間の持つ108の煩悩(ぼんのう)を鐘により鎮めるという意味があります。
年内に107回鐘がつかれ、新年に1回鐘をつくのが正式だといいます。
お正月のお年玉のはじまり
年神様にお供えする鏡餅は、年神様の依代(よりしろ)として御魂(みたま)が宿ると考えられてきました。その鏡餅を皆でわけて、年の初めに受け取ったことがお年玉の始まりです。
子供にお金をあげる風習になったのは、昭和30年代頃からだといいます。
お正月に書き初めをするとこんないいことが
お正月の1月2日に書き初めをし、書の上達を願うという風習があります。できあがった書をどんど焼きにもっていき、その灰が高く空に上がるほど書が上達するといわれています。良いお正月になりますように。
節分についての詳しい内容はこちらを参考に→【節分】 節分 のなりたち 節分 の豆まき 恵方巻き やいかがし すべてがわかる
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