【 お盆 のしきたり】お盆行事にするべきこと お盆供物 準備のすべてがわかる
- 2019.06.04
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
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お盆 前になるとホームセンターなどで、盆提灯が売られているのをあなたも見たことがあるのではないでしょうか。
お盆に先祖の霊が帰って来るという話は知っていても、具体的にどのようなことをするのかわからないものです。
そこで、お盆のなりたちの意味から準備の仕方について順番にわかりやすくご紹介していきます。
先祖の霊を迎えるお盆の意味とは
お盆は、家族で仏前に手を合わせ先祖の霊を供養する時期です。昔から先祖の霊が帰ってくるときと信じられており、精霊を家族でもてなすことで先祖が成仏できると考えられています。
お盆の正式名称と意味
お盆の正式名称は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。語源は、サンスクリット語で「死後にさかさまに吊り下げられた苦しみ」という意味があります。
その苦しみから救うために先祖供養をすると考えられています。
釈迦の弟子目蓮から始まる お盆
釈迦の弟子の目連は、亡くなった母が餓鬼道に落ちて逆さ吊りにされ苦しむ姿を見て、母を救いたいと釈迦に頼みます。
釈迦は、7月15日に供物をし、衆僧に供養してもらうようにしなさいと目連に教えたことからお盆の風習が始まります。
目連は、たくさんの食べ物を用意し多くの人にふるまったといわれています。その後目連の母の魂は救われました。
お盆の期間
お盆の期間は、地方により違いがありますが、7月13日~16日、もしくは「月遅れ盆」といって8月13日~16日に行います。
月に違いがありますが、13日が「迎え盆」、16日が「送り盆」、14日15日に精霊が家にとどまる日とされます。
地方により変わる お盆
京都では、精霊を迎えるための焚く門火(8月7日~10日)のことを「お精霊(おしょらい)さん」といい、16日に「京都五山送り火」があります。
その他、関西では、「関西盆」とよばれます。
日本の歳時記に関する詳しい内容はこちらを参考に→カレンダー(日付・季節)で見る日本の しきたり 二十四節気 六曜 九星 ならわしがわかる
お盆で準備するお供えもの
盆棚の飾りには、真菰(まこも)を敷き、中央に位牌、香炉などをならべるほか、お盆の花に桔梗、萩、女郎花、なでしこ、山百合、食べ物に、そうめん、団子、らくがん、果物、野菜を飾ります。
きゅうりやナスは動物のように割り箸やおがらで足を作って飾り、ほおづき、ミソハギの枝も用意します。
お供えに飾る食べ物の意味
そうめんには、先祖の霊と長く縁がつづきますようにという意味があり、団子には、13日にお迎えしたあと15日に持ち帰る手土産の意味があるといいます。
きゅうり馬となす牛の意味
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できるだけ早く家に帰ってきてもらうためにきゅうりの馬を用意し、あの世へゆっくり帰ってもらうためにナスの牛を用意します。
お盆のお迎え火
お迎え火とは、13日にほうろくなどの上で麻幹(おがら)を折って積み火を焚き、精霊をお迎えするためのものです。地方により材料などの違いがあります。
お盆の鬼灯(ほおずき)の明かり
丸いものを霊が好むといわれていることから鬼灯(ほおずき)を吊るし精霊の足元を照れす明かりとして使います。精霊を歓迎する意味が込められています。
お盆 のミソハギの禊の意味
ミソハギの枝を水に浸し、玄関先をはらいます。悪霊がつかないようにするためです。ミソハギの禊をし、先祖を迎える準備をします。
お盆行事の順番
お盆の準備から先祖を送る順番を詳しく紹介します。
①盆棚作り
12日の夕方もしくは13日の朝に盆棚を作り、お供えをします。仏壇にもお供えお飾りをし、精霊を迎える準備をしていきます。
②迎え火
13日の夕方に盆棚や仏壇の前に飾られた盆提灯の灯りを灯し、庭先や玄関先で麻幹(おがら)を焚き迎え火をします。
③送り火
15日もしくは16日の夕方に、迎え火を炊いた同じ場所で今度は、麻柄(おがら)を焚き、精霊のための送り火をし、帰り途を照らしていきます。
④精霊流し
精霊流しをして良い場所で盆舟にお供え、飾りをのせ海や川に流すのが精霊流しといいます。
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初盆の迎え方
故人が亡くなり、初めて迎えるお盆のことを「初盆(はつぼん・にいぼん・あらぼん)」といいます。初盆は、家族が集まり故人を丁重に供養します。
初盆に用意するものは、盆棚に精進料理、初物野菜や果物、花、故人の好物、盆棚の前に盆提灯(ぼんちょうちん)を飾るのがしきたりです。
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弔事に関する詳しい内容についてはこちらも参考に→【完全保存版!】葬儀までに行う儀式と法要の意味 葬祭のマナー 葬のしきたりすべてここでわかる!
香典返しの詳しい内容はこちらを参考に→【香典返し】香典返しの方法としきたり マナー 金額相場 品物選び方 あいさつ状
盆 踊りで供養する
盆踊りのはじまりが念仏踊りと考えられています。盆踊りには、諸説あり「無縁仏(むえんぼとけ)、餓鬼(がき)を供養し、送り出すための踊り」
「精霊がお盆のおかげで成仏できたことを喜びその姿を表現している」という話があります。
お盆の時期に重なり盆踊りは、精霊を迎え慰め供養してまた送り出すための踊りになったといいます。
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お盆が大切にされている日本のしきたり
「盆と正月」という言葉をよく耳にします。日本では、昔からお盆とお正月は年間行事の中でとても大切にされてきたからです。
家族で集まり、先祖の霊に手を合わせ供養することが大事にされてきたのは、日本人の先祖への感謝や愛情の現れです。美しい日本の文化しきたり参考にしてみてください。
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