6月 のしきたり早見表 夏越しの祓え・厄除けの風習・父の日など意味や準備がわかる
- 2022.05.25
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
- 夏越しの祓え, スサノオ, 芒種, 午頭天皇, 夏至, 暑中見舞い, 6月, 父の日, 衣替え, あじさい, 五輪, ほおづき市
6月 は、田植えが終わり梅雨へ、あじさいの花がきれいに咲く頃です。日本では、あじさいの花を逆さに吊す風習や夏越しの祓え(はらえ)で厄除け魔除けなどがあります。
また、6月は父の日、衣替えなどさまざまなイベンとある頃です。6月のしきたり詳しくご紹介していきます。
6月 のしきたり早見表
1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 |
①衣替え(↓に詳しく) | 測量の日(1949年測量法が公布) | 虫送り・虫歯予防デー | 環境の日(地球環境を守るイベント) | ②芒種(ぼうしゅ) (↓に詳しく) | |
7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 |
世界海洋デー(海の大切さ考える日) | 時の記念日(時間を大切にする) | 恋人の日(恋人夫婦に写真を送り合う日) | |||
13日 | 14日 | 15日 | 16日 | 17日 | 18日 |
③五輪旗制定記念日(に詳しく) | ④暑中見舞いの日(↓に詳しく) | ⑤あじさいの厄除け(↓に詳しく) | 三枝祭り(大神神社奈良県) | ||
19日 | 20日 | 21日 | 22日 | 23日 | 24日 |
⑥父の日(正確には第3日曜日)(↓に詳しく) | 夏の健康づくり期間(7月20日まで) | ⑦夏至(げし)(↓に詳しく)姫路ゆかた祭り(兵庫県) | ⑧ほおずき市(↓に詳しく) | ||
25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | 30日 |
露天風呂の日(ろ・てん・ぶろ)語呂合わせ | 貿易記念日 | ⑨夏越しの祓え(なごしのはらえ)(↓に詳しく) |
31日 |
①衣替え
( 6月 1日)
衣替えは、平安時代に中国の宮中行事「更衣(こうい)」の影響を受けて江戸時代に庶民に広がり、明治時代に日にちが決められたといいます。
平安時代には、年2回(10月・4月)に夏から冬へ、冬から夏へと切り替える行事でした。罪の穢れを祓う意味もあったことから衣だけではなく調度品も季節にあわせて替えていたそうです。
明治時代にはいり、6月1日と10月1日を衣変えの日となりました。近年は温暖化の影響もあり、5月頃から衣替えをするところもありますね。
②芒種 ぼうしゅ
( 6月 6日)
「二十四節気」の「芒種(ぼうしゅ)」とは、「芒(稲や麦にあるかたい穂先の毛)」「種」で、稲や麦などの芒をもつ植物の種をまく時期をあらわしています。
③五輪旗制定記念日
( 6月 14日)
古代オリンピックの終焉(しゅうえん)が393年でした。19世紀の終わりにピエール・ド・クーベルによりオリンピックが復活します。
1914年6月14日に世界の大陸(アジア・ヨーロッパ・アフリカ・南北アメリカ・オセアニア)を意味する五輪旗(オリンピック・シンボル)が披露されました。
スポーツをもとに集まり友好を深めるオリンピックの理念が込められていると言います。
④暑中見舞いの日
( 6月 15日)
1950年にはじめて暑中見舞い用のハガキが発売された日が6月15日です。梅雨明けから立秋まで(7月7日頃~8月8日頃)に出すのがマナーになります。
暑くなる季節体調を気遣って出す手紙になります。季節感のある文面にするのがポイントです。
詳しくはこちら⇒【必見!】「 暑中見舞い 」「残暑見舞い」の書き方 できる人の文章の書き方とマナー
ビジネス用の暑中見舞いについては⇒【 夏のビジネス文書 】暑中見舞い・残暑見舞い・お中元送付状の書き方
⑤あじさいの厄除け
( 6月 6日・16日・26日)
あじさいは、花色が移り変わることから「七変化」とも呼ばれています。6月6日・16日・26日の「6」がつく日にあじさい一輪を軒下に吊すと厄除け、魔除けになり婦人病にもかかからないと伝えられてきました。
色が移り変わるあじさいを逆さにすることで病が移らないようにと祈願するといわれています。あじさいを半紙で包み水引で結ぶところもあります。
⑤父の日
( 6月 第3日曜日)
日本では、1950年代から父の日は6月第3日曜日として定着しました。
父の日の由来は、アメリカワシントン州のある女性が男手ひとつで自分を育ててくれた父に感謝を捧げたい思いから「母の日があるなら父の日もあるべきではないか」と提唱したのがきっかけとされています。
カーネンションのように母の日に花を贈るといった定番が父の日にはありませんが、ネクタイ、小物、お酒など喜ばれるものを贈る方が多いのではないでしょうか。
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⑦夏至(げし)
6月 22日
夏至(げし)は、1年でもっとも太陽が高く昇り昼が長くなる日です。夏本番に向けて気温はここから上昇し暑い日が続きます。
日が暮れるのも遅くなり朝が早くなるころです。夏至は、世界中で特別とされていることからお祝いが各地で行われています。
⑧ほおずき市
( 6月 23日)
愛宕神社(東京)「千日詣りほおづき縁日」にお参りすると、千日お参りしたのと同じご利益が得られるとされる日です。
緑から赤へと熟し変化するほおづきには、厄除けの意味があります。
⑨夏越の祓え(なごしのはらえ)
( 6月 30日)
1年の折り返し地点となる節目が6月30日です。夏越の祓え(なごしのはらえ)とは、全国の神社で行われる神事になります。
新年から半年間に積み重なった心身の穢れ(けがれ)災厄を祓い(はらい)清め残りの半年の無病息災を祈ります。各地の神社には茅の輪(ちのわ)が設置されています。
茅の輪(ちのわ)は、イネ科の茅(ちがや)を束ねた大きな輪です。なぜ、輪なのかというと、神話の中にある話が関係しています。
その昔、諸国を巡っていた午頭天皇(ごずてんのう)=素戔嗚尊(スサノオ)に蘇民将来(そみんしょうらい)が一晩宿を貸します。
疾病よけの神のスサノオは蘇民将来に「茅でできた輪を腰につけていれば病気になることはない」と教えた神話が由来しています。
スサノオについてはこちら⇒素戔嗚尊( スサノオ )=午頭天皇(ごずてんのう) 疾病よけの神様の話
茅の輪くぐりの作法
茅の輪は「8」の字を描くように左回り、右回り、左回りの順で3回くぐると良いとされています。(神社によって違いがあります)
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