【 厄払い ・厄落とし 】 厄年・ 厄払い・厄除け の意味と方法 季節ごとの厄除けすべてまるわかり!
- 2019.09.30
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
- 前厄, keipower, 後厄, しきたり, 大厄, お祓い, 日本文化, おはらい, 日本マニュアル, 日本のしきたり, 厄払い, 厄年, 厄落とし, 本厄
厄払い ・厄落としは、男女とも人生で3回訪れる厄年のイメージが強いですが、子供の祝いである桃の節句の菱餅や端午の節句の菖蒲にも 厄払い ・厄除けの意味があります。
このほかにも日本の文化には、さまざまなところで 厄払い ・厄除けの意味をもつ行事があります。
厄年のときの厄払い・厄落としの意味とその方法やそのほかの厄払い・厄除けについて詳しくご紹介していきます。
厄年とは
厄年とは、災いが起こりやすい年のことをいいます。しかし、厄年だから災難にあうといって、おそれる必要はありません。本来、厄年の厄は、厄難の「厄」だけではなく、仕事やお祭りなどで大事な「役」を果たすときという意味があります。
また、男女ともこの年が環境の変化、社会的な役割、心身の変化がある時期、人生の節目として「役年」が「厄年」と転じたという話もあります。
重要な役を果たす前に厄をはらいましょうという意味があるようです。厄年は年祝いともいい、
人生の節目に生命力をよみがえらせて新しい時を迎えるための機会にしましょうという意味があります。
厄年 の年齢
男性の厄年は、数え年で25歳、42歳、60歳、女性の数え年で、19歳、33歳、37歳ときをいいます。この年を「本厄」といい、前後の年齢で「前厄」「後厄」とされます。このうち、男性の42歳と女性の33歳を「大厄(たいやく)」といいます。
男性
前厄 | 本厄 | 後厄 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 |
42歳 | 43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
女性
前厄 | 本厄 | 後厄 |
18歳 |
19歳 |
20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
数え年とは、生まれた年を0歳ではなく、1歳として数えます。誕生日に1歳足した年齢が数え年ということになります。
厄払い・厄落としの方法
厄払い・厄落としの方法は、地方によっても違いますが、一般的には、新年から節分までに神社に参拝し、祈祷(きとう)してもらったりお寺で護摩(ごま)をたいてもらったりします。
その際の服装は、スーツや着物などで行くようにし、神社へは「御祈祷料」、お寺へは「御香料」としてそれぞれ決まった金額を渡すのがしきたりです。
また、厄払いに行くときに、厄除けのお守りを身につけたり、「うろこ模様」の帯などをつけるとよいとされています。
神社お寺のお参りの仕方については⇒神社・お寺 お参り の仕方 年神様 ・氏神様とは 参拝方法のマナー
《広告》
無病息災の意味がある冬至についてはこちらを参考に→【 冬至(とうじ) 】冬至 の意味とは 冬至 の準備から運を呼び込む方法 まるわかり
厄落としのお返し
厄年が過ぎたら厄が落ちたことへのお祝いのお礼に、親しい人などに「内祝」として、後に残らない消耗品のお菓子などを贈るようにします。
季節ごとの厄除け 春
厄払いは季節などでさまざまあります。たとえば、立春(2月4日頃)に「立春大吉」と墨で書いた紙を門に貼ることで、新年の厄除けになるといわれています。
二十四節季 六曜 カレンダーがすぐわかる→カレンダー(日付・季節)で見る日本の しきたり 二十四節気 六曜 九星 ならわしがわかる
桃の節句にある 厄払い
桃の節句の桃の花には、邪気を払いけがれを落とす力があるとされています。菱餅(ひしもち)には、菱の繁殖力の強さにあやかって子孫繁栄を願い、菱の実には滋養強壮によいといわれているので、赤白緑の菱餅の白い餅に菱の実を入れ、雪をあらわします。
緑の餅には、増血効果があるというよもぎを使い、健康を祈る意味があります。赤い餅には、解毒作用のあるクチナシで色をつけ厄除けの意味を持つ桃の花を表しています。
端午の節句にある 厄払い
端午の節句にある菖蒲(しょうぶ)には、邪気を払う力があるといわれています。また、よもぎには、香りを放ち邪気を払う薬草として端午の節句に欠かせない厄除けになります。
桃の節句・端午の節句 子供のお祝いに関する詳しい内容はこちらを参考に→なるほど! 日本のしきたり 文化「帯祝い 」「お宮参り」など子供の成長からみえるお祝いのことばの意味 日本マニュアル
《広告》端午の節句は、健やかなお子様の成長を願い
経済産業大臣指定、伝統的工芸品の
真多呂人形をおすすめします。
蘇民将来札(そみんしょうらいふだ)と茅(かや)の厄除けの話
日本神話で天照大神の弟のスサノオ(須佐之男命)が、旅の途中で裕福な男の巨旦将来(こたんしょうらい)に一夜の宿を頼んだところ、拒(こば)まれてしまいます。
ところが、巨旦将来(こたんしょうらい)の兄である蘇民将来(そみんしょらい)が、自分の家に招いてくれます。
蘇民所来(そみんしょらい)は、弟のように裕福ではなく貧しかったのですが、スサノオをもてなしてくれました。
スサノオは、旅の帰り巨旦将来(こたんしょうらい)一族を滅ぼしてしまいます。ところが、茅(かや)の輪を腰につけていた巨旦将来の娘だけは見逃しました。
そして、これからも茅の輪を着けていれば災厄をまぬがれることができると言い残していったといいます。そこから、厄除けのために「蘇民将来」の子孫ですというお札を貼るならわしができたそうです。
茅(かや)には、古くから邪気を祓う(はらう)力があると信じられてきました。
《広告》
七夕の五色の短冊 五色の 厄払い
七夕の五色の短冊にある五色は、古代中国の陰陽五行思考から由来した色です。
「木火土金水」の五行を表す色の五色(緑が木、赤が火、黄が土、白が金、黒・紫が水を表す)に、厄除けの意味があるといわれています。
七夕に関する詳しい内容はこちらを参考に→【日本の夏のしきたり】 七夕 ・ お中元 日本のしきたりの意味とマナー
平安時代からある厄除け
馬に乗って弓を射る競技を見たことがあるのではないでしょうか。騎射(うまゆみ)は、平安時代から宮廷で行われていた競技です。
同じく古くから、競馬(くらべうま)といって、馬に乗り競い合う競技がありました。騎射(うまゆみ)や競馬(くらべうま)には、古来から邪気を払うための厄除けの意味があるといわれています。
このように日本には、厄難から身を守り、新たなめぐりを作っていくというしきたりが数多く根付いています。最近は、おしゃれなパワーストーンでうれしい開運アイテムもでています。
収穫祭・ハロウィン(邪気払い)についてはこちらを参考に→収穫祭 ハロウィン 🎃 秋のイベントの楽しみ方 思わず人に教えたくなる!
-
前の記事
収穫祭 ハロウィン 🎃 秋のイベントの楽しみ方 思わず人に教えたくなる! 2019.09.24
-
次の記事
【節分】 節分 のなりたち 節分 の豆まき 恵方巻き やいかがし すべてがわかる 2019.10.03