書道 をはじめる前の準備がわかる! 書道 を学ぶ 筆 道具の使い方 基本のすべて
書道 を楽しむ準備をするために筆のおろし方や種類、墨、墨の磨り方、硯、そのほかの道具について基本のすべてを詳しく紹介していきます。
これから 書道 をはじめてみたいと考えている人や子どもに字を学ばせてあげたいと考えているお父さんお母さんが気軽に楽しんでもらえるようにわかりやすく解説しています。
書道を始める前にそろえるものとは
書道をはじめるまえにそろえておいた方がよいのは、筆(ふで)、墨(すみ)、硯(すずり)、下敷き(したじき)、文鎮(ぶんちん)、筆巻き(ふでまき)、墨ばさみ、硯箱(すずりばこ)、水さし(水滴)になります。
はじめから高価なものを選ぶというより求めやすい価格で良質なもの、自分の手になじみやすいものを選ぶことが大切です。
まず最初は、書道の筆の種類とおろしかたについてです。
祝儀袋の書き方の基本についてはこちらを参考に→簡単解説!のし袋のマナー お祝いの表書き、中包みの書き方編 動画解説あり
書道の筆(ふで)
よい筆をえらぶことできれいな字になるといわれていますが、それは、値段のたかい筆を選ぶという意味ではなく、自分にあった筆をえらぶということ。
かといって安価すぎる筆の中には、書いているうちに毛がぬけてしまったり使いにくかったりするものもあるようです。
自分の書きたい字を表現しやすい筆、手頃な値段でさがすことが大切になります。筆の特色についてすすめていきます。
書道 筆の毛質と特徴
書道の筆は、いたち、狸(たぬき)、狐(きつね)、羊(ひつじ)、豚(ぶた)、鹿(しか)など主に動物の毛になります。
筆は、かたい毛とやわらかい毛があり、かたい毛の筆は、書きやすい反面味わいぶかい線や深みをだす線が出にくいところもあります。
やわらかい毛の筆は、深みのある線や弾力のある線が出しやすいのですが、はじめのうちは使いにくさを感じるところもあり、使いこんでいくうちに自分の手になじんでくるようになります。
最初は、やわらかい毛とかたい毛の両方がまざった兼毫筆(けんごうふで)をつかうことをおすすめします。
筆の穂(ほ)の長さと種類
筆の穂(ほ)の長さには、長鋒(ちょうほう)、中鋒(ちゅうほう)、短鋒(たんほう)があります。
筆の大きさも大筆、中筆、小筆とわけられ賞状などをかくときは小筆など用途によってつかいわけます。
かため筆とさばき筆
小学生の書道でつかう初めての筆がかためてある印象はないでしょうか。すべての筆が最初からかためてあるのではありません。
小学生の時から使う一般的なのりでかためてある筆を「かため筆」、はじめから穂先がバラバラになっている筆を「さばき筆」といいます。
さばき筆は、味わいのある字を書くことができますが、少し難しいところもあるので、最初は、かため筆が使いやすいのでおすすめです。
筆のおろし方
筆をはじめて使うときのおろし方は、右手で軸をもち、左手の親指と人さし指でつまんでゆっくりほぐすようにおろしていきます。
毛の少ない小筆の場合は、紙の上に2~3滴の水をたらし、すこしずつおろしていきます。そのとき、小筆は全部おろしてしまうのではなく、穂先だけをおろすようにし、おろしすぎないほうがよいでしょう。
おろしていくときに毛が抜けることもありますが、このとき抜ける毛はむだ毛であることがほとんどなのでさほど気にしなくても大丈夫です。
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書道の墨(すみ)
書道の墨には、固形墨と液体墨があります。小学生の時に使う墨は液体墨がほとんどです。
墨にもそれぞれの特徴があり、選び方で味わいや表現法がかわりますので、墨選びから楽しむのもおすすめです。くわしくご紹介します。
書道の基本の書き方についてはこちらを参考→書道の 基本 書道の姿勢・筆の持ち方 字がうまくなる 基本 まるわかり!
書道 墨の種類
固形墨には、菜種油(なたねあぶら)などを原料につくられる油煙墨と松から炭素を採ってつくられる松煙墨があります。
墨の起源は中国で、その原料は、煤(すす)膠(にかわ)と香料です。墨により艶(つや)や濃淡(のうたん)がかわってきます。
中国産の墨を唐墨(とうぼく)、日本産の墨を和墨(わぼく)といいます。
中国産の唐墨(とうぼく)には、あたたかみのあるおだやかな色あいがあり、日本産の和墨(わぼく)には、深みのある艶(つや)がでてきます。
どちらも美しい色合いを表現できるので、書きたい書道の字に応じて使い分けをするとたのしめます。
明治以降にできたのが墨液です。近年では良質の墨液も多くあります。良質の墨液を選び、筆に墨がついたままにならないように手入れを念入りにすると、
筆の毛先が割れたり痛んだりすることなくどんどん使いやすい筆になっていくはずです。
書道の硯(すずり)
硯(すずり)は、日本産のものを和硯(わけん)といい、中国産のものを唐硯(とうけん)といいます。
中でも中国産の端渓硯(たんけいけん)は、紫がかった石で美しく発墨(はつぼく)に優れていることもあり人気のある硯です。
ただ高価な硯であるため端渓硯(たんけいけん)に次いで良質で評判が高い羅文硯(らもんけん)も人気があります。
和硯(わけん)には、長野県の竜渓石(りゅうけいせき)、山梨県の雨畑石(あまはたせき)、山口県の赤間石(あかませき)、
和歌山県の那智石(なちせき)、滋賀県の高島石(たかしませき)、宮城県の玄昌石(げんしょうせき)などが良質で、発墨が良いといわれています。近年では、陶器などの硯もあり用途に応じて使い分ける人もおおくなっています。
墨の磨り方(すりかた)
硯(すずり)の名称は、墨を磨(す)り墨をためる場所を海(墨池)、墨を磨る場所を陸(墨堂)といいます。
①墨を磨る前に陸に水を数滴おとし、水滴を硯になじませるようにやさしく墨で陸の上でのばします。
②陸の上で前後に墨を磨る方法と、楕円を描くように磨る方法があります。いずれも力をいれなすぎないようにやさしくゆっくり磨っていきます。
③磨った墨を海へ入れ、あらたに水を数滴たらし、①②をくりかえし海にある程度墨をつくります。
墨の扱い方注意
磨った墨は、使い終わったらその日のうちに洗い流しましょう。もったいないからと何日も置いておくと腐ってしまい(宿墨)発色が悪くなるだけではなく、
硯を痛めてしまうことにつながります。その都度丁寧にスポンジなどで洗い流し、布でしっかり拭いてかわかします。
書道の紙
書道で使う紙には、手漉き(てすき)半紙と機械漉き(きかいすき)の半紙があります。機会漉きの半紙は、いろいろあり、求めやすい価格になっています。
しかし、あまり、安価すぎる半紙はやぶれやすいこともあるので、良質な半紙ををえらぶとよいでしょう。半紙の種類は、日本製の半紙を和紙(わし)、
中国製の半紙を唐紙(とうし)といいます。それぞれの特性があるので、書きたい字に合わせて半紙を選ぶのもおすすめです。
書道具をそろえる参考にしてみてください。
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