【節分】 節分 のなりたち 節分 の豆まき 恵方巻き やいかがし すべてがわかる
- 2019.10.03
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
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節分 は、本来季節の変わり目の年4回立春、立夏、立秋、立冬の前の日のことをさします。今では、その中の立春の2月3日のことだけを節分というようになりました。
節分の豆まき、恵方巻き、ひいらぎいわし(やいかがし)の方法や節分にまつわる興味深い歴史を詳しくご紹介していきます。思わず、家族や友人などに話したくなるお話です。
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節分 の役割
立春の 節分 とは、旧暦で年の始まりにあたる日のことをいいます。立春を新年とみたとき、節分は前の日つまり大晦日になると考えられてきました。
1年のけがれを祓い(はらい)清め、厄を落とし新年を迎えるための儀式が節分の豆まきになります。豆=魔(ま)を滅(め)するということから豆まきです。
その他、厄年・厄払いに関する詳しい内容はこちらも参考に→【 厄払い ・厄落とし 】 厄年・ 厄払い・厄除け の意味と方法 季節ごとの厄除けすべてまるわかり!
お正月に関する詳しい内容はこちらも参考に→【お正月】 お正月 を迎える準備 お正月のしきたり意味がすべてわかる!
節分の豆まきの興味深い歴史
節分の豆まきの歴史は、古来中国の「追儺(ついな)」という儀式が日本(飛鳥時代)に伝来したものです。平安時代には年中行事になり、室町時代から節分に豆まきがおこなわれるようになりました。
「追儺(ついな)」とは、陰から陽への変わり目(季節の変わり目)は、不安定になり、その隙間に鬼が出て疾病をもたらすと考えらていたことから始まった鬼を追い出すための儀式をいいます。
「追儺(ついな)」では、4つの金色の目のある面をつけ、右手に矛(ほこ)、左手に盾(たて)を持った方相氏(ほうそうし)に扮した(ふんした)人物が鬼をはらう儀式でした。
方相氏(ほうそうし)とは、鬼をはらう神様のことです。
いつしか、鬼をはらう役目の方相氏(ほうそうし)が鬼役となり、民間の風習に混ざって今の節分の豆まきの形になったそうです。
節分の豆まきの豆の話
豆まきの豆が炒り豆なのには、理由があります。生の豆を外にまいてしまうと、そこから芽がでてきてしまい、豆=魔(ま)を滅(め)することができなくなり、縁起が悪いとされているからです。
そこで、芽がでない炒り豆を使います。昔は、豆まきは、家長もしくは、その年の年男が夜に豆まき行っていたそうです。現在では、家族全員で豆まきをし、鬼役は父親というスタイルも多いのではないでしょうか。
鬼が退散する 節分の豆まきの仕方
①節分の夕方、炒った豆を神様に供えてから豆まきをします。(その年の年男もしくは、厄年の男性がまくことも)
②家中の戸をあけ、家の奥から順番に「鬼は外」と大きな声で2回唱え追いやりながら玄関、窓の外に向かっていき、豆をまいたら素早く戸や窓を閉めます。豆をまくときは威勢良く声をだし、音を立ててるほど魔除けになります。
③次は「福は内」といって福を招き入れます。
④最後は、無病息災を願いながら家族それぞれの年齢の数よりひとつ多い豆を食べます。
⑤外にまいた豆は、白い紙に包んで塩を振ってから捨てるとお浄め(おきよめ)になるといわれています。
地方などによっては、「鬼は内」「福は内」と唱えたり、豆を天井に投げたりとそれぞれ違いがあるようです。
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冬至についてはこちらを参考に→【 冬至(とうじ) 】冬至 の意味とは 冬至 の準備から運を呼び込む方法 まるわかり
節分の恵方巻きで福をもらう
恵方巻きの恵方とは、その年ごとに干支により決められる吉方向のことです。恵方には、福を授けてくれる年神様がいると言われていて、節分に恵方を向いて1本まるごと太巻きを食べると縁起が良いと言われています。
もともとは、大阪で商売繁盛を願う風習から関西地方中心に節分のときに恵方巻きを食べるようになりましたが、今では、全国で恵方巻きを食べるようになってきています。
恵方巻きは、福を巻き込むとされ、切らずに丸ごと食べることで「縁を切らない」という意味があります。
食べ方は、食べ終わるまでしゃべらない、目を閉じて願い事を思いながら食べるなど地方によってもさまざまです。
恵方巻きの具材は、七福神にちなんで七種類の具を入れるとされていますが、中に入れる具材にきまりはありません。
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焼き嗅がし(やいかがし)・柊鰯(ひいらぎいわし)とは
節分に飾る焼き嗅がしとは、鰯(いわし)の頭を焼いて柊(ひいらぎ)の枝に刺したものです。戸口に飾ることで魔除けになるといわれています。
鰯(いわし)の強い匂いを鬼が嫌い、柊(ひいらぎ)のトゲトゲした葉で鬼を払うとされているからです。「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれたり関西では「やいかがし」と呼ばれたりしています。
家族で順番に豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりとぜひ、節分たのしむ参考にしてみてください。
歳時記日本のカレンダーに関する詳しい内容はこちらも参考に→カレンダー(日付・季節)で見る日本の しきたり 二十四節気 六曜 九星 ならわしがわかる
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