【日本の夏のしきたり】 七夕 ・ お中元 日本のしきたりの意味とマナー
- 2019.05.20
- 日本の文化 しきたり 方法がわかる(月別 四季 文化すべて)
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七夕 ・ お中元 と聞くと日本の夏といったイメージがわきませんか?誰もが知っている日本の夏のイベントですが、本来の意味まで詳しく知っている人は少ないものです。
七夕 ・ お中元 の意味やマナーを知ることで、できる人だなと思われます。七夕・お中元のしきたりについて詳しくご紹介していきます。
七夕 のはじまりを知ると誰かに教えたくなる
七夕の語源は、「棚機津女(たなばたつめ)」の話と中国の「乞巧奠(きっこうでん)」が習合したものと言われています。七夕は、奈良時代から始まり、やがて江戸時代に民間にも広まったお祭りです。
もともとは、寺子屋に通う子供たちが、字がうまくなりますようにと願ったことがはじまりで、学問成就を願う祭りでした。
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七夕の彦星・織姫
正確には7月6日の夜に天の川の両岸にある彦星(牽牛星けんぎゅうせい・わし座)と織姫(職女星・琴座)が年に一度だけ天の川を渡って会う伝説からきています。
七夕の夜までに笹竹に5色の短冊に願いを書いて飾ります。日本の伝統的な夏の風物詩です。
棚機津女(たなばたつめ)の話とは
棚機津女の話には諸説ありますが、棚機津女に選ばれた穢のない女性が、はた屋にこもり、天の神様に捧げる織物を織り捧げます。神様は、豊穣をもたらし厄災を持ち帰ってくれるという話です。
中国の乞巧奠(きっこうでん)とは
中国では、牽牛星=農業の時季を教えてくれる星、織女星=針仕事、養蚕の星と言われています。女性の手芸の上達を願い七夕の夜になると、月の光の下で、女性たちが針に糸を通すことをしました。
七夕のもっと詳しいおもしろい話についてはここから⇒【 七夕 】 七夕のくわしいお話 笹かざり・食べもの 七夕を子供と一緒に楽しむ!
お中元 の意味とは
お中元は、日本の祖霊の祭り、中国の道教とお盆などが合わさりできたものです。中国の『三元』という儀式がお中元の語源になります。
1月15日を「上元(じょうげん)」、7月15日を「中元(ちゅうげん)」、10月15日を「下元(かげん)」とし、これらの日に祖先に供物をして見の穢(けがれ)を清めます。
お中元 の品物は供物から
この儀式が日本のお盆と合わさり、祖先へ一族の者で供物を持ち寄る風習ができました。これが、中元のはじまりとされています。
お供え物にそうめんがよくつかわれていたことから今でもお中元に、そうめんがえらばれています。そのときの名残というわけです。
お供え物が お中元 となった
お盆やお正月に帰ってくる祖先の霊や神様の供物からはじまったのがお中元ですが、時代を経て、令和となった現在では、帰省できない家族や身内やお世話になった上司、先輩などへお中元をすることが大人のお付き合いのマナーとなっています。
六曜(大安・先勝など)でみるお中元を持っていって良い日についてはこちらを参考に→カレンダー(日付・季節)で見る日本の しきたり 二十四節気 六曜 九星 ならわしがわかる
お中元が、人つき合いでお世話になった人への感謝のしるしになったきっかけは、明治時代に百貨店の夏の大売り出しからだったといいます。
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お中元 を贈る時期とは
お中元を贈る時期は、地方により違います。一般的に関東は、7月上旬~15日で、関西は、7月下旬~8月15日になります。地方にお中元をする場合は、7月上旬~15日頃に贈ると良いでしょう。
7月15日を過ぎたら『暑中御見舞』、立秋を過ぎたら『残暑御見舞』とし、のしの表書きに書いて贈ります。
「お中元筆ペンでののしの書き方」
お中元の贈り方、送り状、お礼状の書き方 お中元時期詳しい内容についてはこちらを参考に→お中元 の贈り方、送り状、お礼状の書き方 お中元 時期がすべてわかる できる大人のマナー
お中元 を持っていくときの風呂敷の包み方とその意味
お中元を手渡しする場合、風呂敷につつんで持っていくのが本来のマナーになります。日本には包むという文化があります。
その起源は、正倉院に収蔵されている僧侶の衣服を包んだ「ころも包み」からとされています。
包むことで、気持ちを込めるという意味があり、お中元の場合は感謝の気持ちを一緒に包むという意味をもつようです。
お中元の風呂敷の包み方には、ふくさ包み、お使い包みがあります。お中元にそうめんなど包みやすく持ちやすい品物もおすすめです。
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ふくさ包み
①風呂敷の上に品物を対角線上に置きます。
②下(手前)を上に包み込みます。
③左右がたぶらないようにしっかりひっぱりかぶせていきます。
④上の部分を折込みできあがりです。
おつかい包み
①風呂敷を広げ対角線上に品物を置きます。
②下(手前)を上に挟み込みます。
③同じように上(奥)を下に包み込みます。
④左右をしっかり引っ張り結んでできあがりです。
日本のしきたり(七夕・お中元)で縁を結ぶ
夏の風物詩である日本のしきたりには、七夕、お中元があります。七夕には、願いが込められ、お中元には感謝の気持ちを表すという日本ならではの文化がねづいてきました。
お中元ののしには、蝶結びが使われるのは、何度あってもうれしいことを意味し、『違うものが調和し新しいことが起きる』という意味があります。
毎年のお中元の品物選びに悩むときはカタログギフトもおすすめです。
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真心を包む日本の文化
風呂敷の包む風習も、日本の包む文化からなります。包むということに心を一緒に包み込むといった意味があります。
日本ならではの美しい文化やしきたりが平安時代から令和時代の現在でも続いています。
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