【 十三夜 】十三夜(10月中旬)の月見 の楽しみ方 月・星の力 興味深い話
十三夜 (10月中旬)のお月見は、日本発祥の文化です。 十三夜 のお月見は縁起が良いといわれいます。
十五夜(9月中旬)のお月見と十三夜のお月見を2回楽しむことで月のパワーを授かることができるという話もあります。月と星の興味深い話とともに十三夜のお月見の楽しみ方について詳しくをご紹介していきます。
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十三夜のお月見とは
十三夜とは、旧暦の9月13日(現在10月中旬頃)のお月見のことです。十五夜(9月中旬)の中秋の名月のお月見に続き十三夜のお月見をします。
片方のお月見だけすることを「片月見」といいあまり良くないことされています。十五夜は、中国の「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」が起源ですが、十三夜は、日本発祥の文化になります。
十五夜のお月見の詳しい内容はこちらを参考に→十五夜 (9月中旬)月見飾りに必要なもの 十五夜 の楽しみ方とその意味
十三夜のお月見に供えるもの
十三夜のお月見にには十五夜のお月見同様に、月見団子やおはぎ、秋に収穫する果物や野菜、秋の七草を供えます。
秋の七草とは、萩(はぎ)尾花(すすき)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)のことです。
飾り方は、月が見える方角を正面にし、十三夜にあわせて三方に奉書紙を敷き、月見団子を13個のせます。稲穂に見立てたススキの穂と秋の七草(萩、桔梗、くず、ナデシコ、女郎花、藤袴)を瓶子(へいじ)か花瓶にさして添えます。
三方とは、折敷に台がついているお正月の鏡餅などをお供えする台のことです。
秋の七草が全部用意できないときは、ススキだけでも大丈夫です。十三夜のときのススキは、3本用意します。
10月(神無月)がくわしくわかる→【 10月 のしきたり】10月 神無月(かんなづき)秋の風習 秋にまつわる神話がおもしろい
お供えのススキや栗の豆知識
ススキは、稲穂に見立てたものです。田の神様が宿るという稲穂をお供えし、感謝する意味があります。
この時期に穫れる栗は、縄文時代から日本人の食に欠かせない食べ物でした。ビタミン、ミネラルが豊富な食べ物です。
栗のビタミンは、デンプンに包まれているため加熱してもビタミンCがなくならない特徴があり、とても栄養価の高い食べ物として知られています。
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十三夜と十五夜のお月見の別名
十五夜では、里芋を供えるので「芋名月」とよばれますが、十三夜では、この時期に収穫する豆や栗を供えるので、「豆名月」や「栗名月」といわれます。
また、十三夜の月見のことを「名残の月」「後の月」ともいいます。
月と星の力を授かる日本の風習の興味深い話
日本のカレンダーは、明治時代まで太陰太陽暦(たいいんたいようれき)月の動きが中心に作られたものでした。
満月にあたる15日に祭りや行事の日程を決めていたほど日本人にとって月の力は偉大なものと考えられています。
和歌などに月の形の移り変わりを無常と重ねてとらえていてるところや海の満ち引きが月に影響をうけているところにも月は、
日本人にとっても偉大な力を授かるものとして考えられてきました。
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また、月同様に星への祈りも日本の年中行事、ならわしなどに大きな影響を与えています。七夕や北極星、
北斗七星を神様ととらえ、北極星を「すべてを司る神」と考えられているのも日本ならではの風習です。
ちなみに十五夜のお月見を一緒にすごした男女が十三夜のお月見も一緒に過ごすという約束をするのが恋の成就につながるイベントだそうです。
七夕に関する詳しい内容はこちらを参考に→【日本の夏のしきたり】 七夕 ・ お中元 日本のしきたりの意味とマナー
月の呼び名
新月🌑(太陽が月の真裏になり月が見えなくなるとき)→繊月(せんげつ)→眉月(三日月)🌙→上弦(じょうげん)の月🌓(右半分の形から弓張り月ともいわる)→十日余(とおうかあまり)の月→待宵月(まつよいづき)🌔→
十五夜(望月)🌝→十六夜月(いざよいづき)🌖→立待月(たちまちつき)→居待月(いまちつき)立って待つには遅く、座って待たなければならない頃→寝待月(寝て待つほど月の出が遅くなる)→更待月(ふけまちつき)→下弦の月(かげんのつき)🌗
日本のカレンダー・二十四節気・暦がすぐわかる→カレンダー(日付・季節)で見る日本のしきたり 二十四節気 六曜 九星 ならわしがわかる
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月の力と十三夜
月の名前をみても日本人が月の巡りを大事にしていたことがわかります。今のように町の明かりがさほどなかった時代、
通い婚が普通だった日本人にとっては、月の明かりをたよりに逢瀬をかなえていたそうです。十三夜のお月見をたのしむ参考にしてみてください。
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