不祝儀袋(のし袋)「御霊前」「御香典」 書き方とマナー
不祝儀袋(のし袋)「ご霊前」「お香典」「志」(仏式)の毛筆での書き方やマナーについてご紹介していきます。
目次
不祝儀袋(のし袋)仏式のマナー
仏式での通夜、葬儀の不祝儀袋(のし袋)は、黒白または双銀の水引ののしなしが一般的ですが、地域によって黄白の水引を用いるところもあります。表書きは「御霊前」「御香典」が一般的です。氏名は、フルネームで書きます。
弔辞の場合は、「突然のお別れに涙で薄墨になりました」という意味で、薄墨にするのがならわしです。
書体は、楷書か行書体ですが、行書で書く場合は、楷書に近い行書にします。不祝儀袋には、あらかじめ楷書でかかれた「御霊前」「御香典」がセットされて売っていることも多いので、ここでは、楷書に近い行書の書き方について説明していきます。
不祝儀袋「御霊前」の行書での書き方
- 「御霊前」の御は、行にんべんをつないで書きます。
- 「卸」の高さを変えるのがポイントです。
- 「霊」のうかんむり(雨)は、つないで書き、中心から右側のほうを長めにします。
- 「雨」の点もつないで書きます。
- 「霊」9画目からは、下が大きくなるように長めにします。筆の流れが見えるように書くのがポイントです。
- 「前」の1画目はどこにもあたらないように浮かせて書きます。
- 楷書で「月」は、はらいになりますが、行書では、止めにします。
- 「刖(げつ)」の幅が同じになるようにします。
- 筆の流れがわかるように書くのがポイントです。
- 「御霊前」にあわせ、氏名を中心に書きそろえていきます。
- 表書きが行書の場合は、氏名も行書します。
「御霊前」は、薄墨で書くので、強弱をつけて書くことをおすすめします。
薄墨の筆ペンで書く場合は、止め、はねの場所で ゆっくりと筆ペンをもっていくことで、墨が少し濃く残り、強弱がつきやすくなります。
不祝儀袋「御香典」の行書での書き方
- 「御香典」も「御霊前」のときと同じ、「御」の行にんべんをつないで書きます。
- 「卸」の高さを変えるのがポイントです。
- 「香」は、右上がりになるようにします。
- 「香」の「日」は、下がせまくなるようにすぼめて書きます。
- 「香」も筆の流れがわかるようにつながりを持たせて書くときれいにおさまります。
- 「典」は、下がせまくなるようにすぼめていきます。
- 「典」も筆の流れがわかるように書くのがポイントです。
- 表書きが行書の場合は、氏名も行書で書きそろえます。
会社名 役職を入れる場合の書き方
氏名に会社名や役職を入れる場合の書き方です。
会社名 氏名を書くとき
- 会社名と氏名を入れるときは、氏名を少し左側にずらし、会社名を右側に入れます。
- 氏名の高さと同じ位置から会社名を書きます。このとき、氏名より会社名を小さく書くのがポイントです。
会社名 役職 氏名を書くとき
- 会社名と役職を入れて書く場合は、氏名の上に役職をかきいれます。このとき役職は氏名より小さな字にします。
- 役職の高さに合わせて会社名を右側に入れて書きます。
葬儀マナーについてはこちらを参考に⇒【完全保存版】 通夜葬儀 でのマナー 服装・焼香の仕方・不祝儀袋の渡し方など 仏式
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